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Bob Dylan ボブ・ディラン/TX,USA 2018


Bob Dylan ボブ・ディラン/TX,USA 2018
夏のアジア・オーストラリア・ツアーにおいてセットリストの大改革が行われて世界中のマニアを驚かせたディランの2018年ツアーは今月からアメリカを回る行程で再開されました。ところがいざ始まってみれば、またしてもマニアを驚かせるに十分な変化が。今度は15年近くに渡ってディラン・バンドに在籍し、リズムギターで演奏の屋台骨を支えていたスチュ・キンボールが脱退したのです。つまりフジロックがディラン・バンドにおける最後の雄姿の一つとなってしまった訳ですが、今やグループ在籍が十年以上のメンバーばかりで固められていたツアー・バンドですので、スチュの15年近い労をねぎらうと同時にサウンドの変化がいい意味で訪れると好意的に受け止められています。ディランの歴史を振り返ってみてもバックバンドのメンバーが入れ替わることは吉と出ることが多く、例えば1991年初頭のようにメンバーが総入れ替えとなってライブ・サウンドがまごついてしまった場合もありましたが、今回のように一部のメンバーのみの場合はサウンドが面白く変化する場合の方が多い。変化はライブのオープニングにおいてさっそく現れており、スチュが爪弾いていたギター・インタールードがなくなったことでショーがストレートな幕開けとなっています。それに何と言ってもアコギの比重が多かった彼が抜け、ギター・パートがチャーリー・セクストンのエレキに一任されることになった訳で、必然的にロック色が強まる結果となります。実際に「Highway 61 Revisited」などはよりソリッドな演奏となっています。そのせいかディランも新たなサウンドに興奮するかのごとくパワフルな歌いっぷりがサイコー。でも、それだけではありません。夏のツアーではアレンジの変化や久々に復活したレパートリーが注目を浴びましたが、このツアーでもいくつかのレパートリーが久々に登場。例えば今回のアメリカ・ツアーの開始時には「Workingman’s Blues #2」や「High Water」が久々に登場してマニアを喜ばせましたが、ここテキサスのアーヴィングでは「Cry A While」がこれまた久々に登場。2014年まではライブ・レパートリーの常連だった曲ですが、2015年のシナトラ・カバー期の開始と同時にぱったり演奏されなくなってしまった。しかも復活を遂げた今回のバージョンはチャーリーのギターを前面にフィーチャーしたスロー・ロッカーなアレンジが素晴らしい。ここでもスチュ脱退による新鮮な変化がさっそく現れていたのです。また夏のオーストラリアで復活を遂げただけに留まらず、ツアー中にアレンジが変更されていた「Gotta Serve Somebody」がここにきてまたしても変化。その時の演奏はどれもブルース調のアレンジで演奏されていましたが、アメリカ・ツアーが始まるとさらにアレンジが一変。今度はアップテンポのロックンロール調でエディ・コクランを彷彿とさせる、もっと言うと「C'mon Everybody」のようなアレンジへと生まれ変わったのだからびっくり。確かに「Gotta Serve〜」はコード進行がシンプルで如何様にもアレンジできる曲ではありますが、にしても「そうきたか!」と唸らされること間違いなし。当然ながらチャーリーのギターが主導権を握るアレンジでもあり、ここでもまたスチュ脱退後のサウンドの変化が現れた結果だと言えるでしょう。こうしたサウンドやレパートリー面の変化だけでもマニアを驚かせるに十分ですが、さらに特筆すべきは今回リリースされるオーディエンス録音の驚異的な音質。ネット上に現れた今回の音源ですが、まるで周囲に誰もいないのかと錯覚しそうになるくらい静かに録音されている。これぞ理想的なオーディエンス録音。実際あまりに静かなので、もしかして盛り上がっていないライブなのかと逆に心配しそうになってしまうほど。でもご安心ください、夏のツアー最終日クライストチャーチで演奏されて世界中の話題を独占した(おかげさまで同公演はCD-Rでのリリースながら大ベストセラーを記録しました)ニューアレンジの「Like A Rolling Stone」になると一気に沸き上がるのでオーディエンス録音だと再認識させられます。もちろん音像も非常にオンなバランスでなおかつクリアネスも素晴らしい。ここまで極上の音源をプレス盤でリリースしない訳がありません。おまけに一切のイコライズを加える必要もないほどのクオリティ。遂に今年のツアーからリリースされるというだけでも世界中のマニアからの注目を浴びることは間違いないでしょうが、スチュの脱退によってさらにロックでエッジのあるサウンドを取り戻しつつある最新のディラン・バンドの演奏を楽しめてしまう。そして夏の終わりに復活した「Like A〜」を演奏しているステージのリリースが実現するという点でも特筆モノ。マニア感涙「血の轍」セッション・ボックスの登場が目前に迫ったこのタイミングで「今年のディラン」を代表する一枚がここに誕生です。 Live at Toyota Music Pavilion, Irving, Texas, USA 10th October 2018 ULTIMATE SOUND Disc 1 (55:45) 1. Intro 2. Things Have Changed 3. It Ain't Me Babe 4. Highway 61 Revisited 5. Simple Twist Of Fate 6. Cry A While 7. When I Paint My Masterpiece 8. Honest With Me 9. Tryin' To Get To Heaven 10. Scarlet Town 11. Make You Feel My Love 12. Pay In Blood Disc 2 (52:44) 1. Like A Rolling Stone 2. Early Roman Kings 3. Don't Think Twice, It's All Right 4. Love Sick 5. Thunder On The Mountain 6. Soon After Midnight 7. Gotta Serve Somebody 8. Blowin' In The Wind 9. Ballad Of A Thin Man
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  1. 2018/11/19(月) 17:46:32|
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